取材協力 : KTM
文・写真/ケニー佐川

IMPRESSION

インプレッション

「KTM FREERIDE350 NATIONAL MEDIA LAUNCH」

KTM フリーライド350 プレス向け試乗会 レポート

2012年4月26日掲載

4月12日~13日にかけて静岡県伊豆のモビリティパークにて、「KTMフリーライド350」のメディア向け試乗会が開催。先に開催された東京モーターサイクルショーでの正式発表以来、注目の的になっていたブランニューモデルとは、いったいどんなマシンなのだろうか、動画とともに解説していこう!

 

FREERIDE350

フリーライド350は、レースでの勝利を優先したマシン開発を進めてきたKTMのこれまでの路線とは趣を異にするマシンである。モトクロッサーやエンデューロレーサーでもなければトライアルバイクでもない。あらためて原点に立ち返り、真にオフロードバイクの楽しさを追求するために作り上げた画期的コンセプトのファンバイクである。

ベテランならフリーライド350の軽さと敏捷性を生かして、岩山や丸太、急坂など、エンデューロバイクでは入るのをためらうような場所でも、むしろ楽しんでしまうことが可能。ビギナーでも大きなハンドル切れ角や粘り強くトルクフルなエンジン、バランスの良い車体に助けられて、ウッズやトレイルなど自然の中に溶け込んで遊べる。そんなマシンを目指して作られたと言う。メーカー希望小売価格:84万円

ディテール画像一覧 FREERIDE350

【エンジン】

エンデューロモデル350EXC-Fのパワーユニットをベースに専用セッティングを施したもの。軽量化のためにキックアームは取り外され、砂型鋳造のケースはダイキャスト化されている。新設計のヘッドはトルク重視にリセット。6速ギヤボックスもキャラクターに合わせた専用設計となり、ファイナルも超ショート設定に変更されている。

【フレーム】

クロモリ製パイプフレームと鋳造製アルミセクションを組み合わせた新設計フレーム。サブフレームはなんと強化プラスチック製とするなど、徹底的に軽量・スリム化されている。

【サスペンション】

KTM伝統のWP製前後サスペンションはフリーライド専用設計。フロント250㎜、リヤ260㎜のストロークが与えられ、圧倒的な走破性を獲得。リヤ側は2WAYタイプの圧側ダンパー調整機構を装備する。

【ブレーキ&ホイール】

自転車で有名なFORMURA社製ラジアルマウントキャリパー&240㎜シングルディスクを装備。軽量化にこだわりマスタシリンダーも含めて新設計となっている。ホイールも自転車メーカー、GIANT製の超軽量タイプ。タイヤはトライアル競技用のダンロップD803を標準装備する。

【フューエルタンク】

シートをはぐると、ガソリン残量が外からひと目で確認できるポリウレタン製タンクが現れる。容量5.5リットルながら、優れた燃費性能により100㎞程度の走行が可能だ。

【マフラー】

低速トルク重視の特性と低騒音&環境性能を実現したマフラー。エンジン真下から車体の中心を通って、キャタライザー装備の2本のサイレンサーに振り分けられる珍しいレイアウトだ。

【モビリティパーク】

今回の試乗会場となったのは伊豆にある「モビリティパーク」。ヒルクライムやV字の谷、巨大なコブやガレ場など、チャレンジングなセクション満載だ。もともとは日産のテストコースだったもので、現在は4輪や2輪の試乗会やイベントなどにも開放されている。オートキャンプ場も併設。
http://www.mobilitypark.jp/