取材協力 : KTMジャパン
文・写真/ケニー佐川映像/MotoBasic x MOTOCOM
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NEW MODELS

ニューモデル

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「KTM MEDIA EXPERIENCE 2012」

KTM ニューモデル プレス試乗会レポート

3月6日~8日にかけて静岡県伊豆のモビリティパークにて、メディア向け試乗会「KTM MEDIA EXPERIENCE 2012」が開催。オンロードとオフロードの最新モデルを集めて技術説明とテストライドが行われた。KTMの方針として、従来のプロフェッショナルなオフロードブランドから、今後はフルラインナップのスポーツモーターサイクルブランドへと飛躍することが伝えられた。


690 DUKE

これまでのモタードイメージを一新してフルモデルチェンジとなった新型690DUKE。昨年発売された125DUKEにも共通する新世代ストリートエンジンを採用しているのが特徴だ。エンジンは現行690DUKE Rに搭載の水冷690ccOHCシングルをベースにヘッド回りを完全新設計。ダブルイグニッション化やフル・ドライブ・バイ・ワイヤの採用により、スムーズでパワフルな出力特性とともに低振動・低騒音・低燃費を実現している。フレームもクロモリ製トラスフレームは従来どおりだが、ねじれ剛性を高めてディメンションもよりロードスポーツ寄りに最適化されている。今回からABSが標準装備され、安全性も高められた。価格:82万5000円

リヤシート下にはマップセレクターを装備。ダイヤル操作によって1「コンフォート」、2「スタンダード」、3「スポーツ」の3段階に切り換えることができる。


690 SMC R

KTM伝統の熟成された水冷シングルユニット、LC4エンジンを搭載するストリートモタード。排気量は従来の653ccからフルスケール690ccにアップされ、専用チューニングにより67psにパワーアップ。APTC製スリッパークラッチやWP製フルアジャスタブル前後サスを装備しエクストリームな走りにも対応。シート高を20㎜低くして足着き性を高めるなど、扱いやすさも向上させている。価格:109万2000円


エンジンは690ENDURO Rと共通の水冷690ccOHCシングル、通称「LC4」を搭載する。国際ラリーなどで数々の勝利を挙げてきたパワフルで信頼性の高いエンジンだ。

シンプルかつデザインされたメーター回り。アナログ式タコメーター内に設置されたインジケータ類、大きなデジタル速度計など情報が集約されているため素早くチェックしやすい。


■690 ENDURO R

LC4エンジンを搭載する本格的デュアルパーパスモデル。エンジンは690SMC R同様、排気量を拡大し、オフロード走行に合わせて専用のエンジンマップとファイナルギヤを設定。
前後WP製フルアジャスタブルサスペンションとAPTC製スリッパークラッチ、12リットル大容量タンクなどを装備し、公道モデルでありながら競技用マシンとしても高いポテンシャルを兼ね備えているのが特徴。新型ではシートデザインを見直し、明るく視認性を高めた新型ヘッドランプを採用するなど細かいリニュアルがなされている。価格:109万2000円

今回の試乗会場となったのは伊豆にある「モビリティパーク」。ヒルクライムやV字の谷、巨大なコブやガレ場など、チャレンジングなセクション満載だ。もともとは日産のテストコースだったもので、現在は4輪や2輪の試乗会やイベントなどにも開放されている。オートキャンプ場も併設。

http://www.mobilitypark.jp/