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輝くフラッシュイエローが
安心と安全をもたらす

ただでさえ、見落とされやすいバイク。暗い夜道ではなおさらのこと、危険性は高まる。特に信号待ちや路肩に停車しているときなど、クルマから見えているか不安にかられたことがあるライダーも多いはずだ。

そんなリスクを低減するセーフティアイテムが、オランダから上陸した。「クラン」は「蛍光イエロー」と「反射素材」による抜群の被視認性により、昼夜を問わず自分の存在を強烈にアピールすることで、ライディング時の安全性を高める蛍光反射ベストである。

モータリゼーション先進国のヨーロッパで、蛍光カラーを使ったベストが流行り始めたのは90年代と聞く。たしかに向こうでは蛍光カラーをあしらったベストやジャケットを着用したライダーを見かけることが多い。というよりも、すれ違うライダーの10人中１人は必ず着ているぐらいの感じだ。速度レンジが高く、夜道はとことん暗いというヨーロッパの道路環境もあるのだろう。それだけ、ライダーの安全意識も高いと思う。

蛍光カラーの中でもレモンイエローは特に発色が鮮やかで、非常に目立つ特性を持っていて、悪天候や遠くからの認識度も一般色と比べて格段に高いという。つまり、蛍光色のアイテムを身に着けることにより、相手にそれだけ早く自分の存在に気付かせることができるわけだ。

もうひとつのポイントは反射材を組み合わせていること。これも単に反射テープを張り付けるというレベルではなく、デザインの一部として生地自体に反射素材をプリントしている点が先進的である。反射材はヘッドライトの光を反射するため、トンネルや夜間において格段に被視認性を高めることができる。

実際にジャケットの上から「クラン」を着用してみたが、ライディング専用設計ということで、けっこうピッタリしている。ヨーロピアンサイズで大きめなので、通常よりワンサイズほど小さいサイズを選ぶとちょうどいいと思う。タイトフィットなので走行風によるバタつきは少ない。スポーティなジャケットにも違和感なく同化するデザインなので、スーパースポーツのような前傾モデルでも意外に似合ってしまう。珍しさも手伝い、街中では皆見るので目立つこと請け合いだ。

クルマで追走しながら客観的にも見てみたが、夜間の高速道路などは遠くからでも反射材がヘッドライトに照らし出されるため、自然と注意が向くし、蛍光イエローの色自体が闇でも目立つ。ベストタイプなので、幅広いタイプのジャケットと合わせられるところも重宝だ。

場所をとらないコンパクト収納だし、汚れても家庭の洗濯機で洗える速乾タイプ。夏用にサマーメッシュタイプも用意するなど、季節や目的、プライス別に合わせて数種類を用意している点も選択肢が増えてありがたい。

気軽かつファッショナブルに安全性を高めることができるアイテムとして、今後、日本でも装着率が上がることを期待したい。