MOTO FIZZ LANDCROSS TANKBAG
&NAPOLEON MIRROR
輝旅のいろいろなシーンに対応する
マルチな実用性が魅力
「MOTO FIZZ」(モトフィズ)ブランドを展開するタナックスから、アドベンチャーツアラーやビッグオフローダー向けの多機能タンクバッグが登場した。長年にわたるタンクバッグ開発の経験とノウハウを生かし、ツーリングに求められる機能をひとつに集約した、マルチな使い勝手が魅力のアイテムである。
「ランドクロスタンクバッグ」は今世界的に人気が高まっているアドベンチャーツアラー専用に作り込まれた新作である。これまで良品をお手頃価格で提供してきたMOTO FIZZラインナップの中にあって、一段とグレード感を高めた作りになっているのがポイントだ。
まずは外見だが、このジャンルに特徴的なビッグタンクに対応して背面が傾斜したデザインになっているのが特徴。これにより、タンク形状に自然にフィットした一体感のあるフォルムが可能になった。取り付けは独立した4枚のフラップ先端にセットされた吸盤により固定する仕組み。加えて前後に装備された脱着式のセフティベルトによってもしっかり車体と固定できるため、タフなライディングシーンでも安心だ。
特筆すべきはマルチファンクション機能。ツーリングに必要不可欠なのがルーティング作業だが、ランドクロスにはA4判のツーリングマップルRが、なんと見開きで3面分同時に使用できるマップケースを装備している。最初に必要なページをセットしておけば、いちいちページをめくらなくてもいいのでスマートだ。ナビ派の人には、スマホやGPSナビが収納できるフロントポケットが便利。透明なウインドー付きなので、中に入れたままタッチパネル操作も可能だ。
肝心の収納力だが、メインコンパートメントは容量17リットルということで、1泊2日程度のツーリングには対応できるサイズになっている。内側にはクッションウォールと型崩れ防止のスタビライザーベルトを装備しているので、壊れやすい土産物などを入れても安心感がある。さらにカメラなど繊細な電子機器を収納したい場合は、保護クッション装備のサイドポケットが便利だ。クッションを外せば、500㎜lのペットボトルも楽々収納できる余裕のサイズも使いやすい。
他にもベルクロ調整タイプのグローブホルダーやサングラスなどの収納に便利なスルーポケット、持ち運びに便利なキャリーハンドルなどを装備するなど、実際のツーリングシーンを想定した、幅広い使い勝手の良さが魅力である。旅慣れたライダーにこそ、ぜひおすすめしたいアイテムだ。
また、優れた機能性と洗練されたデザインで長年多くのライダーから支持され続けているバックミラーの「NAPOLEON」ブランドからも、アドベンチャーツアラーをイメージした新作が登場。丸型ワイドの「GSミラー」と角型ブルー鏡面の「ランドクロスミラー」をそれぞれ実際に装着してテストしてみたが、ワイドな視野によって荷物積載時にも後方視界を確保しやすく、また、歪みのないフラットな鏡面により実際の肉眼と同じような感覚で遠近感を正しく捉えやすいと感じた。見た目のクオリティの高さや、ターナー(衝撃緩衝機構)を装備している点も見逃せないポイントだ。価格的にも手頃なので、ドレスアップを兼ねて気分によって付け変えてもいいだろう。
デザイン | ★★★★☆ | 機能に徹した実用的なデザインにメーカーとしての真面目なモノ作りの姿勢がうかがえる。奇をてらった部分は一切なく、コンパートメント内張りなど見えない部分までしっかりと作られていて、従来のモトフィズ製品と比べてもグレード感は高い。 |
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収納力 | ★★★★☆ | メインコンパートメント以外にも左右の大型サイドポケット、フロントポケットなどを合わせると見た目以上の収納力。クッションウォールやスタビライザーベルト、衝撃吸収材などを装備し電子機器への対応力も高めている。 |
使い勝手 | ★★★★★ | 見開き3面分を一度にセットできるマップケースや500mmlのペットボトルをさっくり収納できるサイドポケット、スマホ対応のフロントポケットなど、実際のツーリングシーンで“使える”機能が盛り込まれている。レインカバーも使いやすい。 |
装着感 | ★★★☆☆ | 最近はタンクも樹脂製が多く装着は「吸盤」に頼らざるを得ないが、やはりマグネットとは違って半永久的にくっついているわけではない。特に曲面や埃っぽい環境では付きが悪くなる。セフティベルトとセットではじめてしっかり固定される。 |
総合評価 | ★★★★☆ | 発売元のタナックスでは、ツーリング好きや実際にアドベンチャーモデルに乗っているスタッフが開発を担当しているだけあり、痒いところに手が届く設計になっている。パニアケースなどより軽く手軽に使えるコンテナとして重宝するだろう。 |