■エンジン
270度クランクを採用した水冷並列2気筒1200ccの新型エンジンは110ps/7250rpmを発揮。低速からのトルクフルなエンジン特性を一層楽しめるワイドレシオのミッションとのマッチングによって扱い易いトルク感・トラクション感を全域で実現する。剛性・強度バランスに優れる高張力鋼管を使い、エンジンを車体剛性メンバーとして積極的に活用するバックボーンフレームも新設計。
■サスペンション
サスペンションはフロントにフルアジャスタブルタイプのφ43㎜の倒立式、リヤにはプリロード調整機能、リバウンド減衰調整機能を持つリンク式モノショックを採用する。前後ともプリ調整は手で回せるダイヤル式を採用する。
■フロント
φ310mmダブルディスクには、ブレーキレバーの操作に追従してリヤブレーキの効力が発生する前後連動ブレーキシステム(UBS)を採用。レバー操作力、車速、積載荷重に応じてリヤブレーキの効力が電子制御にてコントロールされる。フロントホイールは走破性の高い19インチのワイヤースポークタイプを採用。
■リヤ
φ282㎜ディスクを備える後輪ブレーキをフロントより先に使う場合、UBS制御はキャンセルされる仕組み。オフロード走行での車体姿勢安定化のために後輪ブレーキを積極的に使うといった用途にも応える。金型低圧鋳造によるアルミ製リヤアームを採用。
■シャフトドライブ
駆動系にはシャフトドライブを採用。過酷な走行環境下での信頼性とローメンテナンス性を確保しながら、バネ下重量低減と低騒音性に貢献。
■フューエルタンク
大容量23リットルの燃料タンクを採用し、ロングランでの航続距離を確保。タンクレールを低い位置に配し、エアクリーナーをシリンダー後方にセットするなど、マスの集中化を進めることでガス残量変化によるハンドリングへの影響を最小限に抑えている。
■スイッチ
右手スイッチボックスには、スロットルバルブ開度を最適化するYCC-Tを活用した『YAMAHA D-MODE』切り替えボタンを設置。エンジン性能と鋭いレスポンスを引きだす“Sモード”、扱いやすさ優先の穏やかなパワー特性となる“Tモード”を好みや走行状況に応じ使い分けられる。
■メーター
左側にアナログ式タコメーター、右側に速度や距離、時間、走行モード、トラクションコントロールの段階などを表示する多機能ディスプレイをレイアウト。トラコンは標準モード「TCS1」、効きを抑えた「TCS2」、機能なしの「OFF」を、路面状況や好みに応じてメーターパネル側面の操作ボタンで切り替えることが可能 |