な、なんと優勝!!
MAX10-2A(空冷クラス)予選トップで通過したのは前回お伝えしたとおりだが、このクラスは2B(水冷クラス)も混走である。スラクストンのレーサー仕様とはいえ、最新のスーパースポーツに比べるとパワーは半分以下なので、ストレートでは全く勝負にならない。その分、インフィールドや高速の最終コーナーで詰めていくのだが、一度ストレートで離されてしまうと、再び詰めていくのはなかなか難しい。さらに、うっかり夢中になりすぎると制限タイムの1分10秒を切ってしまうかもしれないことが予選結果から分かった。作戦は・・・とにかく、スタートで飛び出して逃げられるだけ逃げるしかない。 集団に飲み込まれてしまうと、そこを抜け出すまでにトップから離されてしまうため、やはりスタートが勝負だ。
決勝はほぼドライ。たまに小雨がヘルメットのシールドを濡らすが、そんなに神経質になる必要はなさそうだ。心の中で「これはドライなんだ!」と割り切った。MAX10の場合、ウォーミングアップラップが2周あるため、タイヤを十分温められる点も安心だ。予選は総合で2番グリッドからのスタートということで、なかなかの好位置といえる。フラッグが振り下ろされて計16台が一斉にスタートしたが、あっという間に後続に抜かれて、第1コーナーが迫るまでには5番手ぐらいに落ちていた。やはりパワー差は仕方なのか・・・。、一瞬、第1コーナーのイン側にスペースが空いているのを見つけて思い切って飛び込んでいくと形勢逆転。再び2番手に浮上していた。
一台、予選から速かったデイトナ675が、序盤からぐんぐん後続を引き離していったが案の定、制限タイムを上回ってしまい賞典外に。トップ集団は実質的に私のスラクストン、MVアグスタF4、ビューエルに絞られた形だ。途中、危なかったのは私をパスしていったドゥカティが第1ヘアピンで止まり切れず、目の前でクラッシュしたとき。一瞬タイヤから煙が出ていたのが見えたので、おそらくは前輪ロックだと思うが、いきなりだったので危うく接触するところ! 日頃から当スクール、「ライディングアカデミー東京」のカリキュラムとして取り入れている「回避制動」がそのまま現実で役に立つとは・・・。いずれにしても間一髪で避けられたので良かった。
終盤のデッドヒート! 先行する#51MVアグスタに追いすがる#93スラクストン、その後ろからビューエルXB12が迫る。みんな大人の粋な趣味レースを楽しんでいます!Photo_orangeworks
中盤以降は先の3台で抜きつ抜かれつのバトルを楽しんだ。バックストレートで抜かれては、最終コーナー飛び込みで詰めて1コーナー突っ込みで抜き返す。あるいは第2ヘアピンの飛び込みでインを突くなど、パワーに劣る分どうしても突っ込み重視の戦術になってしまうのだが、それはそれでスラクストンのブレーキ性能の限界を知ることができて有意義だった。最終的にはラスト数周でちょっとしたシフトミスを犯した隙に、MVアグスタに前に出られてそのままゴール。惜しくも総合では2位だったが、今年最後のレースをクラス優勝で飾ることができた。「もて耐マスターズ」での完走とクラス最多周回数賞に加え、今回の結果を残すことができ、最高のかたちで1年を締めくくれたと思う。いつもご協力してくださるメーカーやショップの皆様、そしてチームスタッフや応援してくださったすべての皆様に厚くお礼申しあげます!!
スーパーMAXに参戦中の森さんは同じトライアンフ市川からデイトナ675で参戦!
応援ありがとうございました!
次回は今後の計画などについてお伝えしようと思う。
楽しくレースをエンジョイしたみたいですね
来年もMAXでレースを一緒にエンジョイしましょう
今年はいろいろお世話になりました!
来年度のMAXも楽しみにしています。
オヤジパワーを炸裂させましょう!