MOTOCOM読者のみなさん、こんにちは。
LCRホンダMotoGPチームPRの宮﨑です。
長かった2012年シーズンが終わりました。
チームがバレンシアテストに参加した翌週から、サンマリノのワークショップで一週間ほど仕事をしてきました。
ここでは、シーズンを総括する仕事と来季に向けてのプロジェクトの話しをしてきました。
今季ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得したステファン・ブラドル選手と一緒に次のレベルで頑張りたいですね。
さて、このコラムも今回が最終回。
だいぶパドックの中のお話をさせていただいたので、この回ではこれまでにいただいたメッセージにお答えさせていただきますね。
「2012年で一番思い出に残ったシーンは?」
どのシーンも忘れ難いものがあるのですが、第4戦フランスグランプリの5位と第9戦のイタリアグランプリの表彰台争いのバトルです。
フランスでは思わずジャンプしてしまうくらい嬉しかったです。来季は必ず表彰台の喜びをお届けしないといけませんね。
「ヨーロッパが中心のレースの仕事をしていくうえで、日本人であることは大変ではありませんか?」
地理的移動を考慮すると長距離移動が必要な日本人には、厳しいものがあります。
しかし、仕事をするうえで日本人であることがハンディになったことはありません。
それは、日本の諸先輩方が決死の努力で築き上げられた歴史のお陰だと思っています。
残念ながら最近は、その積み上げられてきたものが危機に瀕していることを感じます。築いていただいた財産を使わせていただいたのですから、もう一度感謝して、さらに頑張っていかないといけませんね。レースと同様、結果が全てですからね。
「どうしたらMotoGPチームで働けますか?」
私の場合、世界最高峰クラスで働くようになるまでは紆余曲折がありました。
どういう仕事をしようか迷っていたときに、この世界に出会いました。「ここで仕事ができたらいいなぁ。」という漠然とした思いから、「ここで働きたい。」という思いに変わって行きました。
そこから5年もかかっていますから、こればかりはご縁だと思っています。ただ何もしないで、相手から声がかかるなんて話しはありませんから、アクションは大切。
チームに使ってもらう事を第一に考えるよりも、チームに何をもたらす事ができるのかもっと明確に考える事。正しい努力をすること。チームに入る事が夢のゴールではありませんので、先のビジョンも必要です。
そして、この世界を愛しながらもプロフェッショナルでいられるかを問う事です。この仕事は特に、(偏らずに)好きで、プロでなければ続けて行く事が厳しいです。
履歴書の出し方やアプローチの仕方についてを期待された方は、物足りない回答かもしれませんが、貴方がその先を考えて行動することができれば、この世界で働くチャンスを掴む可能性はゼロとは言えないと思います。
やりたい事を仕事に出来ているというこの幸運は、自分だけのものではありません。
どのステージでも助けてくれる人、教えてくれる人、きちんと叱ってくれる人たちが居た事に感謝しています。また支えてくれた家族や友人や多生の縁をいただいた方達。そういう人達のお陰で今、ここに立っていられると思っています。
この企画の実現に向けてご協力いただいたMOTOCOM編集長佐川さん、藤本さん、金子さん、本当にありがとうございました。
PRの立場からMotoGPの舞台裏を書かせていただくことで、新たな出会い・発見をさせていただきました。
いつも読んでくださったみなさん、本当にありがとうございました!
来季もみなさんにワクワクをお届けできるようにがんばりますので、応援よろしくお願いいたします!
チーム広報誌INSPIRE HRC鈴木社長/中本副社長の同級生Big対談も掲載中です!
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