MOTOCOM読者のみなさん、Bonjour!
LCRホンダMotoGPチームPRの宮﨑です。
このコラムは、フランスのルマンからお届けしています。
今回は、私達の旅模様についてお話しましょう。
私達は基本的に飛行機で移動するのですが、近くのグランプリのときは車で移動したりもします。第４戦のルマンへは、バルセロナ在住のメカニックたちと車1000Kmの旅をしました！飛行機での移動は、２時間前には空港へ移動しなければいけないし、コントロールなど手間がかかるということで、ある程度の距離だったら車で移動した方が楽だヨーロピアンは感じているようです。
仕事柄、私達は常に世界を移動し「旅」をしています。
昨年は、約５０回飛行機に乗っていたので、決して少なくはありませんよね。
華やかなイメージもあって、
「いつもビジネスクラスで移動ですか？」
と聞かれることがありますが、ヨーロッパ内の移動はLCC(格安航空会社)がほとんどです。スタッフの移動経費も一年を通すと馬鹿にならないので、少しでもコストを押さえられるようにロジスティック担当者は奮闘しています。ファンの方には意外かもしれませんが、近距離移動の時は有名ライダー達もLCCで同じフライトということがあります。
この移動は、神経を使います。
というのは、置き引きやひったくりなどに会う可能性も高いのです。
残念ながら、日本のように安心して旅ができないのが事実です。車で移動していたスタッフは、たった５分のトイレ休憩中にパソコン、カメラ、iPadなどを盗まれてしまいました。本当に悲しいことですが、うちのチームに限らずよく聞く話しなのです。ですので、レース後にそのまま食事へ向かうときは貴重品の入ったスーツケースは面倒でもレストランへ持って行きます。
それから多いのがロスト・バゲージ！
ヨーロッパ内の移動でもたまにあるのです。だから、機内持ち込み用の荷物には仕事道具一式の他に一日分の着替えや洗面道具は入れておきます。備えあれば憂い無し！しかし、油断した時に限って遭うのもロスト・バゲージなのですが・・・
ジョージ・クルーニー主演の「マイレージ・マイライフ」はまさに私達の生活のようです。レースは移動も含めて、体力勝負なので早朝の移動がつらいときもありますが、冬季になるとこの生活が恋しくなるのでおかしなものです。
冬の間の出張も含めると、半年以上自宅をあけているので、帰ったときは次のレースへ向けて読書をしたり、映画・YouTubeで日本のドラマを見たりして、ゆっくりと過ごし充電するのが最近のリラックス方法です。
今週末は、ルマンサーキットでのフランスグランプリ！
LCRのドイツ人ルーキーライダー、ステファン・ブラドルは目を見張る成長をしています。フランスグランプリも応援よろしくお願いします。
それでは、また！
A bientôt !
次回は、６月の中旬にコラムをお届けします。
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