ユニークで楽しい趣味レース
報告が遅くなってしまったが、10月31日に筑波サーキットで開催されたMCFAJクラブマンロードレースに参加してきた。MCFAJ(全日本モーターサイクルクラブ連盟)とは50年以上の歴史を持つ日本最古のモーターサイクルのレースオーガナイザーであり、2輪メーカーが関与しない純然たるアマチュアライダーの団体である。全日本選手権などを開催しているMFJに比べるとアットホームな感じで、古くから参加しているエントラントも多く、中には親子2代で走っている方などもいたりする。クラスも最新マシンから本当の旧車まで、排気量やカテゴリー別にたくさん用意されていて、皆がそれぞれのスタイルで楽しめるようになっているのが特徴だ。
その中で今回、我々が出場したのは「MAX10」というクラス。これは外車ならなんでもOKというクラスで、ユニークなのは上限タイムが設けられていて、それより速く走ってしまうと賞典外になってしまうこと。つまり、MAX10というのは1分10秒がリミットのクラス。これ以外にもエントリーユーザー向けのMAX15や少しレベルが高いMAX7、その上のMAX4、そしてタイム制限のないスーパーMAXがあり、マシン性能やレベルに合わせて選択できる仕組みだ。さらに空冷と水冷のクラスに分かれているため、スラクストンだと当然、空冷クラスということになる。スラクストンでまだ筑波を走ったことがないのでタイム的には未知数だが、前回の「もて耐マスターズ」のタイムから換算して、MAX10あたりが妥当かなと判断したのだ。ただ、タイム制限はあるにしても水冷クラスと混走だし、他はドゥカティやMVアグスタなどの最新マシンも出てくると聞いていたので、「これはちょっとタフなレースになるな」という予感。何故かというと、もともと速いマシンはストレートスピードが高いので、「抜けないし抜いても抜き返される」というセオリーがあるからだ。ともかく、今年最後のレースになるし、筑波でどれだけ走れるのかを見極めるいい機会なので、クラブマンロードレースの雰囲気を存分に楽しむことにした。 をともかく、をととととタイムたい
ただ、いつもながらレース前はバタバタで、練習走行に行けたのは本番直前の1日のみ。しかも、狙いすましたその日に限って大雨(泣)。もて耐のときもそうだったが、スラクストンには履けるレインタイヤがないのだ! メカニックの高木さんとも相談して、雨天時の予行演習のつもりで意を決して走ることにしたが、もうずぶ濡れで寒いし、ノーマルタイヤはいつ滑るか分からないし・・・。心も体も折れそうだった私を救ってくれたのは、高木さんのひと言だ。
「たとえベストと言えない状態でも、ベストを尽くすのがスポーツマンなんじゃないの!?」
正直、ガーンときた。逃げの言い訳ばかりを考えていた私への手厳しい一撃。そのひと言で目が覚めた。我々がやろうとしているのは“モータースポーツ”なのだ。それがたとえ趣味であったとしても、自分のベストを尽くして正々堂々と戦うべきなのだ。その精神がなければ、スポーツではなくただの娯楽になってしまう。我々はスポーツマンだ。結果はおのずとついてこよう。これは自分自身への問いかけでもある。日常生活から離れたところに自分を置いてみて、はじめて見えてくる自分の本当の姿がある。誰に言い訳をしているのだろう。自分への言い訳じゃないのか。自分以上でも以下でもない。今のベストを尽くせばいいじゃないか・・・。分かったよ高木さん、ありがとう。
いつもお世話になっている高木さん、世界GPなどトップカテゴリーでメカニックをしてきた人だけにライダーを操作するのがうまい!(爆)
でも、結果的に雨の中、練習したのが良かった。というのも、本戦の日曜日も朝から小雨が降り続いていたからだ・・・。つづく。
後編は12/14にアップするのでお楽しみに!
後編楽しみにしています(^o^)丿
>Max営業本部長さま
初めてのMAX、楽しませていただきました。
MAX忘年会も盛り上がりましたね!
20年ぶりのディスコ(今どきはクラブ?)に大興奮でした!
今後ともよろしくお願いいたします。
ケニー佐川