最近、若者のバイク離れが進んでいると言われますが、それは何故なんでしょう。
景気低迷からくる社会不安に加えてバイクが高価になったこと、PCやモバイルなどのガジェットに興味とお金の使い道が移っていることなどが挙げられますが、果たしてそれだけでしょうか。
私がバイクにまさに熱中し始めていた30年ほど前はまだ今ほど豊かではなかったですし、若者にとってスポーツバイクはやはり高値の華でした。デートにお金もかかりましたし、当時も皆それぞれ趣味を楽しんでいました。でも今と明らかに違うのは、バイクについて熱く語る若者が多かったことです。当時バイクは今よりもずっとカッコいい存在であり、若者に夢と憧れを抱かせる乗り物だったと思います。時間とともに美化されたノスタルジアかもしれませんが、そんな気がします。
私も苦学生でしたのでバイトに明け暮れて、18歳の春にやっとローンで中古のXT250を15万円ぐらいで買った記憶があります。自分で稼いだお金で買った初めてのバイクでした。その頃はまだ外車や逆輸入車などは滅多に見ることのない珍しい存在でしたし、たまに街でZ1000やドゥカティMHRなどを見かけると、興奮してつい追跡してしまったりしたものです(笑)。それから今日までバイクの“追っかけ”をしているわけですから、成長していないと言われればそれまでですが、私にとってバイクはいつまでもキラキラとしたオーラを発する特別な存在なのです。
前置きが長くなってしまいましたが、好きが高じてバイクジャーナリズムの世界に足を踏み入れて以来、「自分のメディアを持つ」というのが私の夢でした。自分の人生の一部であり、生き方を決めたバイクという乗り物が持つ不思議な魅力や素晴らしさについて、より多くの人と共有していきたい思いから、webマガジンという形での出発になりました。
MOTOCOMは「粋な大人のライダーのための目利き&コミュニティサイト」をコンセプトにしています。Webの特性を生かしながら、常にユーザーオリエンテッドな立場で、上質で豊かなモーターサイクルライフの手助けになる情報を提供していければと思っています。“粋な大人”に定義はありません。それは皆さんが思い描く理想のライダー像です。私自身、「いつかあんな風になれたらな」と思い続けて走り続けてきましたし、これからも粋な大人のライダーを目指して走り続けていきたいと思っています。生まれて間もない、まだまだ未熟なメディアですが、叱咤激励いただくとともに日々の成長を温かく見守っていただければ幸いです。
2011年5月吉日
MOTOCOM編集長 佐川健太郎
motocom アシスタントライダーです。
何時の日からか、バイクは金回りのいい大人が乗るもの?という感じになりとても寂しい思いをしています。
実際は、よほどのビックバイクや外国製でもなければ、十分に楽しめるレジャーの一つだと思います。
バイクデビューのきっかけ作りや、モチベーションUPの場とできれば嬉しいですね!!
RA-TAKAさま
いつもお世話になります。バイクは永遠に青春のシンボルです。私もお金はなくても“熱い思い”だけで乗り続けてきました。ビッグバイクにもミニモトにもオフ車にもそれぞれの魅力があります。各人が思い思いのスタイルでバイクライフを楽しめばいいのだと思います。MOTOCOMを通じてそのためのお役に立てれば幸いです。ただ、個人的には大きいバイクが好きなもので、ついつい……(笑)。