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オヤジレーサー全力疾走!!

リターンレーサーがレースに子育てに大奮闘中


多重クラッシュによる赤旗中断後、レースは一旦中止。
コース清掃後、次のクラスのスタート進行が始まる。
 
すると・・・。
「ST600の選手はブリーフィングルームまで集合」
場内アナウンスが・・・。
 
部屋に入ると、怪訝な表情のアドバイザーさんとサーキット職員。
席に着くと知り合いのライダーから
「大丈夫でした?」とお互い無事を確認。
 
時間になりブリーフィングが始まり、まず職員から
「レースは中止、順位は予選順位で決定し、ポイントは半分とする」
と説明がある。
 
日没時間の関係もあり、どうやら再開は難しい模様・・・。
 
職員「この決定に何かありますか?」
 
すると、1人のライダーが立ち上がった。
「俺達は、話し合いに来ているわけじゃねえんだよ!レースを走らせてくれ!」
と、職員に詰め寄る。
困惑する職員とアドバイザー達。
僕もちょっと面食らったが、確かにそうだ。
 
その後、僕を含め数人から
なんとかこの後のタイスケを調整して再開出来ないものか
という意見が出たあと、アドバイザーさんの1人、
IO部さんがみんなの前に立ち
「今日はアドバイザーとしてではなく先輩として言わせてもらう!」
バサッとアドバイザーシャツを脱ぎ捨てる・・・。
 
「最終戦だからか?今日の君達はどうかしてるぞ!」
「マシントラブルもそうだ!準備不足も甚だしい!」
「大体トレーニングも含めて自分はちゃんと準備してきている
と胸を張って言えるライダーはこの中に何人いるのか!手を挙げてみてくれ!」
 
という内容の事をおっしゃってたと思う。
最後の質問に関しては殆どのライダーが挙手してさすがに
本日の生き残り合戦に生き残った精鋭達だなと思った。
もちろん運もあるかもしれないが・・・。
 
2回の中断はそれぞれ攻め過ぎとマシントラブルなので
まあ、レースではつきものであり仕方がないにしろ
その後の周囲の対応は前しか見えてない人も多かったことは事実。
真摯に受け止める。
 
次にアドバイザーK島さん。
 
「大怪我をした仲間が大勢病院に運ばれて苦しんでいるというのに、
関係ない後のクラスのレースを調整してでも走りたいとか言うな!」
 
正直これは違うと思った。
 
皆この日のためにそれぞれ精一杯準備してきているのだ。
レースを走りたいのは当然だろう。
それを言ったからといって、
他のライダーがどうなってもいいというわけではないと思う。
 
レースに怪我は付き物で、命を落とす可能性だってある。
そういうことをしていると言う事はみんなが自覚している事で、
明日はわが身なのだ。
 
僕もいままで何人かの仲間を亡くした経験があるし、
そのたびに自問自答して出してきた選択はやっぱり走り続ける事だ。
 
少し後味の悪いブリーフィングとなったが、終了後、退席時に
アドバイザーさんへ
「悪意はない。筑波とかだって何かあれば普通に全体でスケジュール調整している」
と一言告げてピットに戻った。
 
程なくしてアナウンスと共に公式通知が出されて
この日のスケジュールの最後に、10周のレースが6周に減算され
もてぎロードレース最終戦ST600クラスが再々スタートされることになった。
ただし、それまでのほかのクラスのスケジュール進行を含め
「何かあれば即刻中止」の条件付だ。

Written on 5月 3rd, 2013 , オヤジレーサー

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