何とか再開にこぎつけたST600の決勝レース、
他のクラスのディレイも無くスタート進行が開始される。
さすがに薄暗くなってきたか。
今日は色々あるのでクルーからの激励は
「とにかく完走！」
11月も中旬という事で日が傾けば路面温度も下がる。
慎重にウォームアップでタイヤの温度を下げないよう心がけ、グリッドへ。
シグナルブラックアウト！
実に本日3回目の全力加速、
1コーナーではターンインと共にフロントタイヤが細かくバウンドするも
何とかおさまり2コーナーも無事通過。
序盤はCBR2台を相手に3台での7位争いとなる。
もてぎのフルコースレースは初めてと言うのは先に書いたが
実はギアも決まってない状態で、
5コーナーを2速で行くか3速で行くか・・
最終を3で行くか2で行くか・・
そこらへんがあいまいで、決勝中にサインボードでタイムを確認し、
ギアリングを試しながら走っていた。
どちらも3速だとバトルで失速した時に前車に離されやすく、
コーナースピード重視の走りになるので後半から2速を使うことに。
7位倉山選手は随分逃げてしまったようだが
8位松川選手には毎周追いついている、タイヤ厳しいのか？
ついにラストラップ、真後ろまで追いつく・・行けるか？
抜ききれず、0.2秒差で9位ゴール、7ポイント獲得。
ベストタイムは2秒3にとどまる。
しかしこの時は無事にゴールした安堵感が大きく、
順位やタイムは後回しだった。
ここでようやく怪我をして運ばれたライダーたちが
その後大事に至らなかったか、心配する余裕が出てくる。
他の人はどうだかわからないが僕はそうだった。
薄情かもしれないがとにかくそうだった。
「明日はわが身」
レースの危険さを再認識するとともに、2010年の最終レースは
この後のレースへの取り組みや考えに確かに影響を与えた1戦となったことは間違いない。
