ピピーッ！
ホイッスルはクルー退去の合図・・
心強いクルーの皆さんに肩をたたかれ、
ここからはいつもの孤独な戦い。
若い頃ほどではないが多少の緊張を感じる瞬間・・。
「エンジン始動」ボードを持つ筑波クイーンをじっと見つめ
緊張を解きほぐす・・・（笑）
これはあのケニーロバーツの著書に書いてあった
「緊張を解きほぐす方法」で、確か
「緊張した時は周囲を見回し一番の美女をみつけろ」と書いてあったはず。
10代のときに読んで一瞬は拍子抜けしたが、それ以来緊張した時は実践している（笑）
さっき気になっていたタイヤの件などの雑念は
キレイさっぱり居なくなって、スタート！
旧マシンで悩まされていた1速のギア抜けも起こらず
まずまずのスタート。
5周経過、ＭＣシケインを立ち上がるとトップ集団が2ヘアに入っていくのが見える。
前に居るのは予選フロントローだった選手と前戦優勝の選手。
後者を前者が抜きあぐねている様子・・順位は予選と同じ10位。
仕掛けないと・・・、このまま終わるのは嫌だ！
しかし倒し込み時のリアに不安定感があって
思い切ってコーナースピードを上げて行けない・・
前の2台にもジリジリ離され始めてしまった。
ちょっと焦り始めたが、ここでポストに赤旗が！
スローダウンしてピットを目指すと
2ヘアピンで転倒した車両がコース上に残ってしまっている。
レースは6周を消化、不成立なので2ヒート制となり、
残りは8周、グリッドはそれまでの順位にて決定。
スタートまでの間、クルーの田口さんが一言・・・
「いじったリアサスはどうだったの？」
そうだった！工具を取りにテントへダッシュ！
倒しこみで思い切って行けないのは
スタート前にアジャストした場所がマズかったらしいので
セットを逆方向に振らなくては！
何とか調整も間に合ってサイティング開始。
2ヒート目スタート！
続く